セレブの町、表参道

憧れの表参道で

暮らしたいと考えたことはない、と見出しから続ける形で先に否定しておく。追記すると、筆者は別に高級住宅地に住んでいる人間が卑屈で、そこに住んでいる人間と一緒に生活したくない、などといった事を言いたいわけではありません。そんな感情をむき出しにしていたら、どれだけ自分勝手な人間なのかという話になりますが。ただ表参道という町で生活がしたい、そう言われると疑問が先に浮かんできて、深く考えること無くやっぱりここで無理に生活する選択肢を取る必要もないと考える。そんなの変だと言われるかもしれません、逆に筆者の主張を肯定してくれる人も少数ながらいるのではないでしょうか。

確かに高級住宅地に住む、というのは中々に箔が付く。ブランド性の高い町でも知られている表参道で、優雅な生活を過ごしていると高らかに自慢できれば、勝ち組と言っていいレベルだ。それがしたいから住もうと考えている人がいたとしてもおかしい話ではありません。あるアンケートでは、将来住みたいと考えている町の候補にも頻繁に上げられる町の1つとして、表参道はよく見かける名前だからだ。ある種アパレルのブランド商品と化していると言っても過言ではありません、それだけこの町は日本人にすれば魅力溢れる町と思われています。

それだけ評価の高い表参道という町ですが、どのような点が称賛に値するのかを、改めて考えてみた。

表参道という町の特異性

表参道の印象について尋ねると、大体の人が『最先端のトレンドが発信される町』というのが一般的な代名詞だという。最新のトレンド、と言われても正直パッとしない。そもそもトレンドとして指されている概要が全く見えてこないのだが、気のせいでしょうか。こういう点では渋谷の『今流行のトレンド』と言われればパッと思いつくのは、10代から20代の若者向けに生産された最新服飾品がいち早く販売される、と言った感じだ。そういう意味では渋谷のこの代名詞はすぐに想像がつくのである意味役得と感じられる、実際のところは少し疑問に残るかもしれないが、それはそれで良しとしよう。

今度は表参道の最先端のトレンド、そう呼称されているものは何かを少し考えてみたい。いくつか案件はありますがテーマとして考えられる点を捻出してみると、こんな感じでしょう。

表参道が最先端のトレンドと呼ばれる理由

  • 20代なかばから40代位までの働き盛りな社会人の高級志向さ
  • 生活にワンランク上の上質な生活が出来る家具などの取り扱い
  • 人気ブランドの最新商品がいち早く発売される

最先端トレンドを発信しているのは

表参道が最先端トレンドを発信している場所と言われても、首を縦に振ることが出来ないのは筆者だけでしょうか。そう言われれば確かに、そう納得できる人は普段から表参道という町を頻繁に訪れているのかもしれませんが、どうにもトレンドという情報を常に送信している印象に欠けている。ただ町にはここぞとばかりに有名ファッション雑誌が撮影に訪れていて、巷で流行りそうな服を身に着けたモデルさんを見かけられる。

そうした意味から最新トレンドが生まれていると印象があるのかもしれませんが、それらトレンドを一体誰が作り出しているのかを知ってしまうと、少し複雑な気分に苛まれる。世界のファッション、その流行は有名デザイナーなどが多数参加して協議されて決まります。その話をしている人達は、世間で言われるところの同性愛者の方々だということをどれくらいの人が知っているのか。世界的ブランドである、ドルチェ&ガッバーナを生み出した二人のデザイナーもかつては私生活まで公私共に良きパートナーとして付き合っていたことは、誰もが知っていることだろう。

そうした人々がいるからこそ流行は作られていて、選考されるトレンドも予め何年か越しに決まっているのです。これを知った時は正直あまり知りたくはなかったと心底思った位だ。人間、都合の悪いまではいきませんが、知らなくても良いことだったかもしれないとも考えたが、後の祭りだった。最先端トレンドと言っても、それは予め世界的に有名なデザイナーたちが何年か先まですでに決めてしまっているのです。

まるで彗星のように現れたとばかりに伝播されるトレンドは、実際誰かが意図して生み出したものでしか無く、それを超えたトレンドがまだ多くの人に知られることのない、深い場所で取り決められている。表参道の最先端トレンドにしても、上記のような点が本当に良いから住みやすいと考えるのもありだが、それ以上に知っておきたいのはトレンドなどと呼ばれるものは何処ぞの誰かが考えて宣伝し、それに踊らされる人を作るために、表参道という町のブランドが使用されていると考えたほうが良いのです。

オシャレな町並みであるのは間違いない

とはいえ、表参道という町は外観だけ見れば確かにオシャレだ。最先端、という言葉がよく似合う最新の建築技術を応用したビルが立ち並び、道並びに展開している服飾品を取り扱う店は、まさに『ブティック』という名前がよく似合っている。とはいえ、何度か訪れて歩いてみたが、それだけで本当にここで住むことがステータスになるのだろうとよく考えた。

学生の、まだ自分で自活できないで世間を知らない時分の方々からすれば、現実を無視した漠然と襲い掛かってくる羨望というステータスは大きなプラス要素となるのでしょう。今どきの若者はそんな夢見がちではないなどと反論する人もいるかもしれないが、それも結局社会を知らない人間の意見でしかない。またここでいつか暮らしたい、そう願い続けて努力を重ねたことで、やっと夢が叶ったと喜ぶ人もいるかもしれない。ですがそんな実際住んでみて、あれだけ住みたかった町だったのに理想と現実を比べてみたら、遠すぎた夢物語だったのかもしれないとそう思った人も少なくはないでしょう。

表参道にしてもそれはよく当てはまる町としても挙げられるのです。

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    実は住まいとしてはあまり向いていない? 表参道